病気治療について

 熱帯魚を飼育していると、必ず一度は魚が病気になるという経験します。

 購入した時点で、すでに病気にかかっていたという場合もありますが、それ以外の場合は、飼育環境に問題があるということです。 

病気が発生しやすい環境
 定期的な換水を怠った。
 ろ過機能が低下している。
 底床の洗浄を怠った。
 水温が不安定。
 急激な換水により水質の急変により、魚がショックをうける。
 魚同士の闘争で、ストレスを感じたり、傷ついた。

 魚の病気は、日常管理を怠らず、魚をよく観察して体調をチェックする事で、予防できたり、早期発見をすることができます。
予防チェック

 また、可能であれば購入してきた魚は、1度トリートメントタンクにいれ飼育水槽に病気が混入するのを防止します。

■トリートメントタンクとは■
 新しく買った魚をいったん検疫するために入れておく水槽の事を言います。
 小型水槽・ヒーター・簡易フィルターがあれば十分で、飼育水槽の水温と同じ温度に設定し、魚の様子を見ながら1週間ほど経過させ、この状態で異常がない場合は、飼育水槽に移しても問題ないです。
 もし、早く飼育水槽に入れたい場合は、食塩・薬を所定の1/3程度入れて様子を見ます。(塩水浴・薬浴の場合はあらかじめ予測できる病気の薬を入れ対処しますが、無駄な場合があるので特には必要ないと思います)

 ここでは病気の症状・治療法などを紹介していきますが、なによりも発生させない環境作りが最も大切だということを忘れないでください。

●下記より病気別の症状・治療ページへいけます。

白点病 カナムナリス病 水カビ病 エラ病 穴あき病
運動性エロモナス病赤班病 マツカサ病 腹水 ポップアップ エピスチリス病
ディスカス病 こしょう病

 薬浴とは水槽内に治療薬を添加することをいいます。薬浴を行う場合には治療の対象となる熱帯魚を別の水槽に移して行うのが基本です。

 なぜなら、直接飼育水槽中に薬品を入れてしまうと薬品成分に含まれる塩化ナトリウムがバクテリアなどの有益な微生物を死滅させてしまったり、水草類を枯らすことがあるからです。

 感染力の強い病気などの場合には、直接飼育水槽に薬を投与する場合がありますが、この時は水草を別の水槽に移しておきます。

 薬浴の期間は、1週間くらいは続けます。薬浴を始めると一時的に症状が軽くなり直ったように見えることがありますが、体内の細菌類はそう簡単には死滅してはいないので、再発の可能性があります。

 薬浴で添加する薬の量は必ず規定量に従って正確に測ることが重要です。多く入れれば速く治るということはなく、不経済なだけです。

 また、薬品によっては日光の光によって効果が非常に薄れてしまうものがありますので、薬浴時は日光を必ず遮るようにしてください。

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