エラ病(ダクチロギルス病・ギロダクチルス病)

エラ病,ダクチロギルス病,ギロダクチルス病

特 徴

 ダクチロギルス病は、ダクチロギルスという寄生虫が魚体に寄生し食い荒らす病気で、水槽内で自然に発生するのではなく、ほとんどの場合、購入時の魚や餌により水槽に進入します。

 ダクチロギルス病とほぼ同じ症状を発する病気の、ギロダクチルス病はギロダクチルスという寄生虫によるものであり、水温の低い環境を好み、換水を怠り亜硝酸値が上昇した水槽で発病します。

症 状

 初期状態での発見は困難で、進行すると、ダクチロギルスがエラを食い荒らすため、粘膜の異常分泌と貧血・酸素欠乏が起ります。

 水底でじっとして口やエラを激しく開け閉めしたり・水面近くで呼吸を行う・エラが閉じたまま開かなくなる・エラが開きっ放しになり、エラは白く変色し癒着する。

原 因

 購入時の魚・エサにより進入する。
 低温で飼育している。
 水槽内の亜硝酸値が上昇している。

治療方法

 ホルマリンによる薬浴により治療する場合、水10リットル:ホルマリン0.5cc~1cc投与して4時間~7時間程度薬浴する。

 ホルマリンは激薬なので、薬局での購入時には印鑑が必要。濃度・薬浴時間は正確に行い、超過させないようにしてください。気化物を吸い込まないように、使用時には換気などの対策を十分行います。

 水草を枯らし、バクテリアに影響を死滅させてしまうので、隔離して薬浴を行いますが、塩を添加してはいけないので、注意します。

 卵に対しては薬浴の効果がないので、期間を開けて、2・3回程度治療を行います。

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